<長政研レポ−ト  vol.20号  好夏号 >  
 
      〈平成17年3月14日 予算特別委員会にて〉
1. 防災訓練について

(長坂)来たるべき東南海・南海大地震を想定して、平成17年度で和歌山県において本県初の本格的図上訓練として近畿2府7県の合同防災訓練が実施されるが、具体的な予定は。

(危機管理監)会場はビッグホエールを予定。図上訓練の内容は、統制者が参加機関に対し指示や条件を提示し、各期間が条件に基づき実際起こった災害を想定し次々と対応処理を行う。会場内に各参加機関ごとに机を設け、机上で訓練を行う。訓練は、参加者の適正な対応と判断が求められ、問題点が出る中でマニュアルの見直しや関係機関の連携を新たに模索できるなど災害対応能力の向上が期待できる。

(長坂)訓練が想定する地震は海溝型か直下型か、また、紀南地域でも津波を想定して訓練を行うべきではないのか。 (危機管理監)今回は海溝型地震を想定している。他府県からの応援部隊の紀南地域での展開も取り入れていきたい。

(長坂)和歌山市開催ならNBC災害といったテロ災害、有事関連の訓練も同時に行ってほしいがどうか。

(危機管理監)取り入れていきたい。

(長坂)和歌山市には大きなビルもある。和歌山ビッグ愛のような屋根のない中高層ビルからの避難訓練等、市街地型の訓練も行っていただくよう要望する。  国内で発生した地震等の大規模災害発生時における人命救助活動等をより効果的かつ迅速に実施する体制を国として確保するために創設された「緊急消防援助隊」があるが、この訓練に期待する成果は、また他府県の出動はどうか。

(危機管理監)中越地震の際も効果を上げた。今回も近畿ブロック各府県の援助隊に参加を働きかけている。訓練の実施に当たっては災害発生時、県内の援助隊と連携し、効果的に活動いただくためにも状況を知っていただき、対応を考えてもらえる機会になると期待している。

(長坂)もし国道42号線、阪和自動車道が壊滅的な打撃を受けたらまったく陸路も絶たれるが、空からも海からも援助いただけるよな訓練になるのか。

(危機管理監)海また空から両面からの訓練を働きかけていきたい。

(長坂)国土交通省がスマトラ島沖地震・インド洋津波災害を踏まえて、大規模地震による津波災害が想定される重点沿岸域の代表地区を対象として、国、地方公共団体、法人、住民まで参画した総合訓練を全国に先駆けて和歌山県で今年7月に実地訓練を行うと聞いているがどのような訓練になるのか。

(危機管理監)現在国交省で実施内容、日程等を詰めている。こうした訓練は県としても有益であるため、沿岸市町と一体となって連携し、積極的に協力し対応していく。

2. 和歌山県の医療について

a. 乳幼児医療費助成制度の拡充を

(長坂)本県においても先進的に乳幼児医療費補助制度を実施いただき、平成14年度から通院は3歳未満、入院は小学校就学前まで助成いただいている。しかし市町村における独自制度のため、県下市町村によって助成内容、助成対象年齢がまちまちである。就学前までの子どもはどうしても病気にかかりやすくて通院の機会が多く、アトピ−性皮膚炎、小児ぜんそく等長期治療を要する病気も増加している。県内で格差が起きないよう、乳幼児医療費の補助対象をすべての市町村に統一していただきたいがどうか。

(福祉保健部長)乳幼児医療費助成制度は少子化対策として、大変重要な制度である。県内では19の市町村で対象年齢を拡大している。平成17年度中に『社会保障アクションプラン(仮称)』を策定し、受益と負担の適正化あるいは福祉施策の全体的な再構築を行い、持続可能な制度というものを見極めていきたい。この中で、乳幼児医療費助成制度についても、対象年齢の拡大に向け、さまざまな観点から検討していく。

b. ドクタ−カ−とドクタ−ヘリ

(長坂)平成17年度予算で新生児搬送用のドクタ−カ−を紀南にも1台配備いただけるとのこと、すでに和歌山市を中心とする紀北地域で平成12年度より現在まで、のべ68回も出動し、大きな効果を挙げているので紀南でも願ってもない配備である。ほかの重篤救急患者に対応するためにも新生児搬送用以外のドクタ−カ−配備も検討いただいて、ドクタ−ヘリと連携してますます生命救済率を上げてもらいたい。そのためにもドクタ−ヘリの夜間飛行を運航可能な地域から早く実現いただきたい。海岸線沿いとか紀ノ川流域といった夜間比較的見通しのよいところのヘリポ−トまでドクタ−カ−で搬送し、その後をドクタ−ヘリで搬送いただく方法を前向きに検討いただきたいがどうか。

(福祉保健部長)新生児以外のドクタ−カ−についても、救急医療体制としてはドクタ−ヘリと連携して運用することが大変効果的で重要であり、今後検討してまいりたい。現在、県立医科大学と和歌山大学の共同研究として、夜間ドクタ−ヘリ運航における救命効果および経済効率についての研究が行われているので引き続き夜間運航の可能性について検討していく。

3.和歌山県立医科大学の独立行政法人化について

(長坂)和医大は来年春の独立行政法人化に向かって今まさに正念場だと思う。独立した法人として確固たる経営基盤のもと、各診療科相互の連携もとっていただいて、医療スタッフを適正配置の上、病床の回転率も上げていただいて、収益が上がれば、最新の先端医療の研究、実践に大きく貢献するような資機材、検査手術用機器の購入にも当てていただきたい。経営という面では、優れた経営感覚をもたれた民間の方も理事の中に入っていただいて独立行政法人を真に活力あるものにしていただきたい。理事長と学長の分離という議論も出ているようだが、あくまで医学の最高学府である医科大学のレベルだけは維持、そして向上させることを前提にお考えいただきたい。医学という特殊な専門性を有する学問・教育にご理解のある経営者が理事長として最高責任者になっていただかないと、社会貢献の実現や県民の期待に応えるといった公共的使命から外れたりすると、医科大学としてのモラル・レベルの低下につながって、信用・信頼の失墜から存続も危ぶまれると思う。どうか和医大については、単に公立病院というだけでなく、和歌山105万県民の生命を守り、本県の地域医療を発展させ、本県の医学全体を前進させるために高度な医療を研究して県民に提供していくための核であって、その中心たる理事長という大学の経営最高責任者の選任については何卒慎重にご検討いただきたいがどうか。

(知事)理事長と学長については、分離をするという考え方と、同一の人がなるという考え方があり、どちらにも一長一短がある。法人化は、これからのことなので、はじめからどちらのほうが悪いとかよいとかについては、まだ検証されたものではないのでいえない。地域医療ということを考えて県民のためになる大学でなければ、和歌山県立医大の意味がない。そうしたことも考えてどういう体制がよいかを早急に考えていく。  

(6月議会に理事長・学長一体化が上程される見込み!)

4.高齢者の街づくりについて

(長坂)ぶらくり丁は戦後の復興の象徴でもあるし、年配者にとってはやはりかつての賑わいを一番肌で感じておられる県下有数の懐かしい憧れのスポットである。大阪の奥座敷とうたわれた和歌の浦をかつて訪れた、今は年配になられた方々が懐かしがるように、ぶらくり丁も高齢者に焦点を当てた街に特化してみてはどうか。高齢者向けのアウトレットモ−ルをつくってみる。高齢者が興味、購買意欲をそそられるような老舗の商店群、介護用品の専門店、食材店、食事処のほかに、診療所や整骨院も入っていただく、温泉も楽しめるス−パ−銭湯を誘致する、高齢者用のフィットネス、リハビリ施設、あるいは昔懐かしいフィルムを上映する映画館、定期的に朝市を行ったりして、かつてわれわれが子ども時代に親に手を引かれて買い物に行ったように、おじいちゃん、おばあちゃんの手を引いてあげて、あるいは逆に引かれて、高齢者の街、ぶらくり丁へ一緒に足を運んでみたくなる、そんな街づくりもあっていいのではないか。旧丸正等の閉ざされたビル建造物も高齢者福祉施設に再利用していける機運も起こってくるかもしれない。かつて繁栄した旧市街地商店街を再活性化するのはかつての若者、今の元気な高齢者かもしれない。県としての支援はいかがか。

(商工労働部長)県としても、ぶらくり丁に対し、ソフト事業やアーケ−ド改修等のハ−ド事業両面にわたって支援してきたが、集客力を取り戻しているとは言えず、ご提案の「高齢者に焦点を絞った街づくり」も活性化の方向性のひとつと考える。16年度にはNPOからの提案で、「高齢者がぶらくり丁に気軽に出かける施策なども支援し、17年度にはコミュニティビジネスによる商店街地域創生事業を予算計上しており、高齢者を対象にしたビジネスの提案があれば検討をし、支援していけるように考えている。和歌山市、あるいは商店街等と協議をしながら、活性化に向けていっそう取り組んでいきたい。

5.イノシシ等鳥獣対策について

(長坂)昨年12月議会において取り上げたが、その後イノシシのオリによる有害捕獲も各地で推し進めていただいている。和佐・西和佐地区については、紀伊風土記の丘に人が多く訪れて危ないから「鳥獣保護区」にするというのは趣旨が間違っていると思う。本来保護すべき鳥獣があるからこそ指定されるものではないのか。和歌山市黒岩では去年3反のぶどう園、またブル−ベリ−園が壊滅的被害をこうむった。原因はアライグマ、イノシシ、そしてタイワンザルである。このまま手ぬるいやり方では有害鳥獣は繁殖ばかりが進み、農作物の被害が増えるだけだ。被害が出る前に、前年度の状況も見ながら予測のもと、有害駆除をお願いしたい。被害市町村と協力のもと、平成17年度の取り組みと県当局の決意はどうか。

(環境生活部長)イノシシ等による農作物被害対策のひとつである有害鳥獣捕獲については、積極的に推進している。平成16年度の捕獲実績も、イノシシ、アライグマともに約2倍となっている。平成17年度予算で、市町村がイノシシ用オリを購入するものについて1台につき1/2補助で5万円を限度として補助するよう対応する。平成17年度から捕獲許可期間については「30日以内」から「3ヶ月以内」に、1人当たり捕獲頭数についても「1頭以内」から「必要最小限」に、有害鳥獣捕獲の従事者の用件についても「5年以上の狩猟経験を有する者」から「3年以上の狩猟経験を有する者」等の緩和をするよう進めている。サルについても捕獲実績が上がっているので、和歌山市・海南市と協力しながら対応していく。

6.教育について

(長坂)ゆとり教育を打ち出してはや3年めで、案の定、右往左往する文部科学省だが、教育というものは百年の大計でもって、もう一度幼少の頃からの教育というものを考え直す時期に来ているのではないか。完全週5日制にしたことで子どもたちは決して週末にゆとり教育の成果を享受しているわけではない。先生にしたって放課後、週末は余計忙しくなって、かえって休日返上で学校に出てこられている。まだ週6日制のほうがましだといわれる方もいる。子どもにとってよく学び、よく遊びの中心は学校だと思う。土曜日の各小学校区での「子どもセンタ−」の取り組みも、各地で小学校PTAの皆さんが一生懸命地域の方々を交えて一緒にがんばっているが、参加する子どもはやはり限られている。子どもたちが平日の授業さながら全員参加するくらいでないと本当の効果は現れてこないと思う。勤勉、勤労であればこそ日本は繁栄してきた。今は確実にそうでなくなっている。地域と子どものふれあいも、土曜日午前の授業が終わってお昼から、そして日曜日に十分ふれあえる。休日ありきのゆとり教育は間違っていると思う。  低学年のうちに読み書き計算といった基礎学習を反復させ、ともすると最近軽んじられがちな暗記という作業にも重きを置きながら、子どもたちに学習させる中で、子どもたちもがまん強さを覚え、気力・体力を伴って学力がついてくるのではないか。テレビ、パソコン、テレビゲ−ムに向かう時間が実に多く、視力も悪化し、ひいては睡眠時間が少なくなっていることも指摘されている。睡眠を十分にとれば食欲もわき、元気も出てくるものだ。そうしたらおのずからよく学び、友達とよく遊び、もっと活発に挨拶のできる子どもになっていくと思う。そこで不登校や青少年の凶悪犯罪もずいぶん解消されていくのではないか。和歌山県においてゆとり教育を是正していくという意味で、教育長の所見は。

(教育長)教育をめぐる状況については、長坂委員と基本的には問題意識を共通にしている。学校週5日制は、確かにさまざまな問題をはらみながら、長い試行を経て到達して今展開しており、制度としての5日制は、即変更になりにくいと思う。学校での学習への取り組み方、特に基礎的な面でのトレ−ニングが足りないという点、読み・書き・そろばんを中心にして、もっとやり方があると思っている。先般行った学力診断テストにおいても、明確に問題点が出てきている。特に小中学校の段階から学力の向上、その裏付けとなる気力、体力、生活力を総合的に高めて行くこと、そのための新しい施策をいくつか実施しようと考えている。

b. スポ−ツでジュニアの育成を

(長坂)スポ−ツについても子どもたちの気力・体力の充実が一番大事だ。昨年の第59回国体では、和歌山県は男子が総合47位、女子が39位だった。12月26日の全国高校駅伝では女子の県和商が31位、男子の北高が44位、今年1月の全国都道府県対抗駅伝は男子が42位、女子が45位だった。和歌山県人にとってほんとにさびしい、厳しい結果に終わっている。どのスポ−ツでも子どもの頃からの育成が大切であるし、優秀な指導者を育成することも大きなファクタ−である。各競技においてジュニアの頃から県教育委員会、県体育協会一丸となってトップアスリ−ト育成に全力を尽くしていただいて、スポ−ツによって和歌山県の意気を奮い立たせていただきたいがどうか。

(教育長)ジュニア層のレベルアップを図るため、平成15年度から、きのくにジュニアトレ−ニングセンタ−事業を実施し成果を上げている。現在は9競技で、平成17年度についてはソフトテニス、フェンシング、サッカ−、バスケットボ−ルなど14競技を実施して、ジュニアの力を引き上げていく。国体については、集団競技であるソフトボ−ル、軟式野球、サッカ−、ホッケ−、バスケットボ−ル、ハンドボ−ル、バレ−ボ−ルの7競技を新たに重点競技に指定し、高得点の獲得を進めていく。

c. 推薦入試の再考を

(長坂)去る2月14日、公立高校で一斉に推薦入試が実施されたが、一部県和商の推薦入試で、中学校の受験生22人が遅刻をした。学校側で誤って試験時間を生徒に伝えてしまったということだ。確かに各校それぞれの対応になっており、開始時間もまちまちで午前、午後もあるし、連絡方法も出願後に別途連絡となっており、本出願しても後で変更できるなど、受験者側にとってはありがたいことだが、非常に複雑多様化しており、ミスが出やすい状況である。教諭の単純ミスで済まされない。子どもの一生を決める話だ。当日の子どもたちの動揺たるや決して小さなものではない。推薦入学者比率も高すぎるような気がする。学区制も廃止されたし、もっと公立校も自信を持って、それこそゆとりを持って入学試験を挙行していただきたく、そんな時期にも来ているのではないか。もう一度推薦入学全体を再検討いただきたいがどうか。

(教育長)この度の手違いは、基本的に学校の事務体系の厳正化としてとらえることかと思う。推薦入試は複雑化しているが、推薦入学の効果はきわめて大きいと認識している。推薦入学者は意欲と目的意識を持って入学してくる。3年間の追跡調査でも、推薦以外の生徒とは明らかに違う。学習レベルも高く中途退学者等も極めて少ない。今後推薦入学の手続きについて、煩雑化しているので十分配慮して丁寧な説明を行うようにする。

 〈平成17年3月15日 経済警察委員会にて〉

(長坂)愛・地球博が最近大きなブ−ムになっている。高野・熊野の世界遺産も押され気味だと感じる。せっかく名古屋まで来られたたくさんの観光客に対して、高野・熊野の世界遺産の周知や、紀南地方へ観光客を呼び込むために愛知県・三重県でのポスタ−掲示やパンフレットの配布など観光客誘致に向けた取り組みはどうか。

(商工労働部)愛・地球博は集客力の高いイベントであり、会期中世界遺産のPRに努める。名古屋圏からの誘客を図るためにすでに名古屋におけるマスコミ・エ−ジェントヘの観光説明会を開催したし、JR東海との連携を進めている。三重県、奈良県、愛知県とも連携をとり誘客の促進を図る。

(長坂)今年4月から工業団地の土地造成事業が企業局から商工労働部へ移管されるが、特に観光地に近い雑賀崎の工業団地について、商工労働部の視点で、企業局と違った形で企業誘致あるいは土地利用を考えてはどうか。

(商工労働部)雑賀崎用地について、企業誘致を進める企業立地室として、引き続き企業局の既存の制度事業用借地権制度なども利用しつつ商工労働部の企業誘致施策とあわせて積極的に誘致活動を行っていく。

(長坂)ジョブカフェについてだが、ハロ−ワ−クとの連携ということで、近くの美園商店街に設置されているが、もっと世間にアピ−ルしてもらいたい。たとえば経済センタ−に産業支援課があり、産学官のジョイナスプラザがあるから、ここにもジョブカフェを設置して産業振興や雇用確保の集積地にしたらどうか。  もっと目に見える形で充実し、PRを行ってほしい。

(商工労働部)ジョブカフェについては、交通の利便性、経済性、ハロ−ワ−クとの関係から現在の場所に選定したが、場所も狭く、今後経済センタ−等も含め、利用者の視点を尊重して検討する。

(長坂)田辺のほうでも、昔の宿直室の地下室みたいなところで行っていると聞くが、常時相談に来てもらいやすいように利用者の利便性を考えて、もっと目につくところで、大きな表示等を設けてやったらどうか。

(商工労働部)田辺についても場所の変更を含めて検討し、またPRに努める。

(長坂)大門川への二輪車、農機具、袋ゴミ等粗大ゴミ投棄、あるいは最近では宇須の工場前の用水路へ机、タンス類を捨ててあったり、ふとんまで捨てて大雨のときにそれが浸水被害の原因になるようなこともあった。ゴミの不法投棄に対して毅然とした対処をするためにも、断固とした取締りとその広報、呼びかけについて具体的な取り組みは。

(県警本部)環境犯罪については、重要課題として捕らえており、産廃の不法投棄等悪質な事犯に重点指向して取締っているが、一般廃棄物である家庭ゴミや電化製品等の粗大ごみの不法投棄についても取締りに取組んでいる。一般廃棄物の不法投棄事犯については、交番のパトロ−ル活動や紀の国環境モニタ−のボランティア活動により、昨年は9件13名を検挙した。和歌山市では、ゴミの不法投棄に関して専用電話を設置していると聞いており、和歌山市や各自治体との連携、パトロ−ル活動を通じた取締りや広報啓発に努めていく。

(長坂)先週和歌山西署にお願いして高松地区で親子の防犯教室を実施していただいた。子供用ビデオで啓発、防犯ブザ−の使い方、声かけ事案の模擬体験等、子どもたちも真剣に参加してくれた。これから各地域でそういった取り組みも多くなってくると思うので、小学校などから要望があればどんどん開催してほしいと要望する。

〈和歌山市宇須下水改良工事に寄せて〉

 5月29日(日)和歌山市町内側溝清掃の日、午前9時より約1時間強、宇須下水改良工事後の側溝清掃と、落ち葉がたまる原因になっている竹やぶの伐採を隆猪会の皆さんとともに行いました。宇須の化学工場前の側溝の水があふれて付近の家屋に浸水被害が出ていたのを、5月下旬に和歌山市下水道管理課において、宇須の山からの降雨時の鉄砲水や付近の下排水を直接大きなマンホ−ルから下水本管へ流し込む工事を行っていただきました。これはとりもなおさず、現在の大きな用水路を埋めてスガイ化学工業から山東鉄工所にかけての約520m区間の市道を拡幅して交通の利便性、歩行者、二輪車の安全に寄与すべく長年地元の悲願として要望を続けていた前段階の工事です。住民の皆様に十分ご理解をいただいた上で道路が拡幅される工事もいよいよ間近です。