平 成 10年 6 月 議 会


和歌山市環状鉄道構想について
 平成10年6月17日の県議会一般質問で私が提唱した構想が一つの大きな試練の時期を迎えております。
 都市計画道路の南港山東線の西端の踏み切りの拡幅の必要性から、事業費が小さくてすむため、和歌山港駅から水軒駅までの臨港鉄道の廃線が地元の意向を受けて和歌山市の同意を取り付けられたのです。
 私も踏み切り部分の拡幅は円滑な道路交通上必要なことと思っておりますが、将来の和歌山市、 和歌山県への経済的効果を考えて和歌山市環状鉄道構想を実現させるべく、以下のメリットを根気よく 訴えていきたいと思います。私のホ−ムぺ−ジをご覧いただいて遠く東京や沖縄からも賛同のメ−ル や掲示板への書き込みをいただいたりしております。
 11月11日(日)午後3時和歌山市駅に集合して、「環状鉄道を考える会」で水軒まで実際に乗り、 その後新和歌浦で午後6時まで勉強会を行いました。

構想

既存の鉄道、JR紀勢線(JR和歌山駅〜JR紀三井寺駅)、JR紀和線(JR和歌山駅〜南海和歌山市駅)、 南海本線(和歌山市駅〜和歌山港駅)、和歌山臨港線(和歌山港駅〜水軒駅)を利用して、水軒駅からトンネル で雑賀崎〜新和歌浦〜和歌浦東(片男波)〜新医大〜JR紀三井寺駅へと県道、国道42号線といった公道下を 地下鉄として通して延長約4km、総延長17kmの左回り、右回りの二車線の和歌山市内の環状鉄道を構想する もの。


意義

既設の線路、そして公道下を活用するため、低投資ですむ。 1mあたり架線、駅舎等含めてコストが約250万円〜350万円、 約4kmで事業費100億円〜150億円 掘削土砂を将来の和歌山下津港の充実に向けて活用すれば20億円〜30億円の財源が生み出される。 (和歌山県、和歌山市、JR西日本、南海電鉄で費用負担すれば1団体あたり25億円から多くて40億円ですむ。)

雑賀崎から和歌浦にかけての観光地、景勝地へ将来大阪からの直通電車を乗り入れることによって 観光客の集客につながる。

近畿最大の海水浴場、片男波海岸付近の駐車場不足による季節的渋滞が緩和される。

JR紀三井寺駅から和歌山県立医科大学付属病院へのアクセスが大変便利になり、患者、高齢者の 方々にやさしい交通手段となる。また医大駅をつくることによって、医大関係者を含めて1日5000人以上 の利用が見込まれる。

 西国三十三所観音霊場の第2番札所、紀三井寺への全国からの参拝客の有効な交通手段となる。

市内有数の渋滞を引き起こしている紀三井寺交差点をはじめとする国体道路の交通渋滞の解消 につながる。

水軒駅、和歌山港駅は将来の和歌山下津港と工業団地の発展に合わせて、通勤駅として活用効果 が大きい。

 市街地の交通輸送の機能を充実させることによって、観光はもとより関空のいっそうの活用、 和歌山下津港の輸出入の取り扱い、内航海運をはじめ、国際交易交流ゾ−ンを設けることによる国際化 を推進し、市街地の活性化がはかられる。