近況報告

長政研レポ−ト vol.35号 流燈号

激しい集中豪雨がよくもまあこれだけ続くものかと、全国でたくさんの被害をもたらした今年の梅雨でした。私も昨年11月11日の1時間120mmのゲリラ豪雨が地元を襲った衝撃が強くて、以来大雨・洪水警報が発令されると、被害が起きないようにと祈る気持ちになります。せめて少しでもご近所のお役に立てるようにと、警報時に車で巡回したり、道路脇の取水口にゴミがたまっていないかチェックもいたしました。7月11日は参議院議員選挙の投開票、あれほど国民が期待を持って迎えた政権交代でしたが、結果は与党の惨敗、厳しい国民の審判が下りました。マニフェストに縛られすぎて、現実にそぐわず約束不履行と判断されたこともあったでしょうし、リ−ダ−たる者の言葉の軽さ、不用意発言が「政治とカネ」の問題とあいまって政治不信を助長させたことも大きな原因であったでしょう。結局党を選ぶより人物を選んだ選挙ではなかったかと思います。私は今回菅総理が今まで選挙のタブ−であった消費税論議を一つの争点にしたことは画期的であったと思います。超高齢社会に突入して、近い将来の介護、医療、年金といった社会保障費の財源がどうしても必要、それを消費税に求めなければいけない、そのために社会保障費に特化した消費税値上げということをもっと最後まで押し通せなかったのかと一政治家として残念でなりません。さあこれから衆参のねじれ国会、一国民としてはあまり与野党を問わず醜態を見せてほしくない、空転国会で税金の無駄使いをすることはやめてほしい、それこそ挙国一致で切羽詰った社会保障、財政再建、沖縄の基地問題等外交・安全保障、そして憲法改正や教育の問題を真剣に議論していただきたいと思います。また、今年12月には県知事選もあります。国の政党対立の構図を県政、地方に持ってきてほしくない、和歌山県民の立場で和歌山県勢を浮揚させるべく建設的な議論を展開していただきたいと願うばかりです。

<5月30日(日)わかやま自転車祭り〜紀ノ川河川敷を走ろう〜>
(財)地域社会振興財団の平成22年度長寿社会づくりソフト事業費交付金が決定したのが4月初旬ということで急ごしらえでありましたが、第1回わかやま自転車祭りを和歌山サイクリング同好会主催で実施いたしました。障がい者の方にも健常者と同じサイクリングの爽やかな風を体験していただきたいという趣旨で、2人乗りのタンデム自転車や変り種自転車もお借りして、競輪選手会和歌山支部の選手の皆様にも多数ボランティアで講師になっていただいて、約200人足らずの皆様で楽しませていただきました。北署の交通課員の交通安全教室や和医大の上野雅巳先生の「自転車と健康教室」も開催して皆さん熱心に聞いてくれました。開会式のときに地べたにうずくまって泣いていた重度の自閉症児が、タンデム自転車に乗ってゴ−ルに帰ってきた時には元気な声で笑顔で帰ってきてくれたとお母さんが感激して話してくれたと、特別支援学校の教頭先生からお聞きしたときは私も感動で胸が詰まりました。親子で、また先生と教え子で変り種自転車に乗って大人も童心に帰ってはしゃいでいる光景がなんとも心温まるものでした。私も初めてタンデム自転車のパイロット席(前席)と後部座席を10kmほど体験しましたが、女性の方と一緒だった!こともあって、はじめは不安でしたが、ほんとうに楽しくさわやかな経験をさせていただきました。第2回は10月17日(日)和歌山市内の歴史・文化と触れ合うエコサイクリングを実施し、同時に和歌山周辺のサイクリングロ−ドマップも発行いたします。ぜひ楽しんでご参加ください。

<7月14日 地域主権改革の実現に向けて〜改革の実践と関西広域連合〜>
(秋山義久/関西広域機構会長)国民一人一人が自分たちで行政を行うのだという意識が必要。リーマンショックで20%以上の落ち込みで、日本の競争力は世界で27位だ(1991年1位)。 (松沢成文/神奈川県知事)地方の疲弊は大きく、今の政治、行政にフィットしなくなってしまった。今はそれぞれの人が自分の豊かさを求め、価値観も多様化している。自分たちで町を作っていくために地方分権改革は必要だ。道州制とは国の行政権限をすべてひっくり返すことだ。市町村で決められることは市町村で決めること、これを道州で作っていくという究極の構造改革だ。国から奪い取る気持ちがあって道州制は実現する。 (仁坂吉伸/和歌山県知事)国も地方も疲弊し、財政を削減するだけでは難しい。県は一般職員を12%減らしているのに、国はようやく減らそうという話だ。面倒なことは地方に押しつけているような気がする。「景気をよくする」のは日本人のやる気を刺激する、すなわちインセンティブが大事だ。地方にできることもあれば国にできることもある。国は義務教育、社会保障、外交政策、経済規制をきちっとやれ。今世界はEU等経済統合に向かっている。 (小嶋淳司/がんこフードサービス椛纒\取締役会長)首都圏に過度に一極集中して国のバランスが大きく崩れてしまった。許認可の関係で本社機能が東京へ移転してしまった。関西は17%経済、人口が2192万人だ。かつてはカナダと同規模だった。オーストラリア、オランダに比す経済、人口規模がある。しかし府県ばらばらではまた落ち込む。みんなで広域的に協力し合って人口減少を抑えていくべきだ。和歌山県の魚は荒波にもまれ、消費地に近い。地域に密着したメリットを活用して観光を呼び込んでいける地域の力を結集しなければならない。 (多田稔子/田辺市熊野ツーリズムビューロー会長)田辺市は5つの市町村合併で、面積が県の22%、しかし人口8万2千人足らず。観光協会は5つあって合併できておらず、バラバラではだめということで田辺市熊野ツーリズムビューローを作った。合併して世界遺産を売り出そうということになった。ブームよりルーツ、インパクトを求めずローインパクト、乱開発より保全・保存、マスより個人で、世界に開かれた上質な観光地にしたい。情報発信と現地のレベルアップ、すなわち外国人対応のワークショップや日英併記の看板を設置し、設立から4年間で14.6億円の経済波及効果があった。しかし「運ぶ」こと、すなわち誘客が欠けており、アウトバウンド(外へ送る)からインバウンド(外から呼ぶ)に力を入れたい。行政区割りは観光に障害だから広域連携をすべきだ。 (秋山)フランスの道州制も約50年かかった。 (仁坂)広域連合のポイントは3つだ。1.権限を移すというやり方2.協力協同作戦3.国の権限の受け皿 である。和歌山の発展には関西の発展が必要だ。初めから入っておいて和歌山の不利にならないようにやっていこうということで、関西広域連合に賛同している。大きなところに引っ張られてしまわないよう、意思決定システムをきちんとしようということで、重要なことは全会一致、具体的なことは多数決になるのでは。 (秋山)関西広域連合は、できることからやっていこうということで、7つの業務はそれぞれの府県で事務局を持ってもらう。隣の県も良くなることで自分の県も良くなるという意識を持つことが必要だ。 (松沢)首都圏の方は、昭和54年に6都県市で会議を始めた。いいことは共通の政策でやろう、1つでいいことはみんなでやろうということで、今9都県市会議を行っている。自分の政策として、エコドライブ、クールビズの普及、廃棄物の路上での一斉検査、海の観光客船を民間と組んで行う、あるいは青少年の健全育成で暴力ゲームソフト規制条例を作って、首都圏全体に波及させた。港湾も首都圏の6つの国際港湾すべて管理が異なるので東京湾ポートオーソリティを作ってアジアの経済競争の中で作り直そうとしている。 (多田)熊野エリアも地域がまたがっており、行政ガイドが必要だ。通訳観光士を地域限定のものにしてほしいし、仕事かボランティアかを基準付けてほしい。 (小嶋)池田市は人口10万人だが、住民にきっちり行政を理解してもらおうと、1%を地域コミュニティに渡して有効に使ってもらって、市民選抜で議論している。税金を払う立場、使う立場両方を経験することで大きな波及効果があった。関西で1%の観光客を増やしたら1兆円の経済効果がある。和歌山県の観光地図で、和歌山県以外は白地図というのはいただけない。外国人の観光客は京都17%、大阪15%、和歌山5%にとどまっている。経費も合理化できて各県の経費が5%削減できたら4700億円の活性化が図れる。 (松沢)広域連合で経済自立と政策自立が必要だ。全国に普遍化して国を考えていくことだ。今回の参院選は、自民党も民主党も地方分権のトーンが下がってきたなと感じた。 (仁坂)よし和歌山からやってやろうということで、まったく新しい公共調達制度を作ったし、景観条例、医大の定員増も行った。多田さんの通訳士は和歌山バージョンを作りたい。ロマンティック街道は和歌山では高野山だ。小嶋さんの基礎自治体、すなわち市町村は、県にとってはお客さん、先生、対等のパートナーだ。若手の交換も行っている。やろうという気がわいてくるような、条件・制度を、すなわちインセンティブを中央も地方も作っていくべきだ。 (秋山)皆さん共通するのは日本再生は地方自治からしかない。しっかりした制度設計が必要、そのひとつが広域連合で、皆さんの参加意識が大事だということだ。

<5月19日 松下幸之助翁の知恵に学ぶシンポジウム>
(松下正幸関経連副会長、パナソニック副会長、幸之助氏の孫)私は経営のコツというのは経営の勉強をし、自ら苦労して解読しなければならないことを学んだ。幸之助氏は学ぶ意欲に絶対的な欲望があった。国家経営、地域経営にしても経営者の感覚を持つことが重要だ。 (原口一博総務大臣、松下政経塾4期生)松下塾は5年で卒業、先輩に誘われ、校内暴力問題に関心があって受けた。1次から3次すべて体力試験で、3次試験は松下翁に面接いただいた。質問上手、話を聞いて(=相手を受け入れて)くれる方で、「子ども」についての自分の夢を語った。400人中14人の中に選ばれた。会っても緊張させない、温かい人だった。「私はまだ成長したい、私の至らぬところを言ってくれ。君たち一人一人が塾長だ。」中国の開放路線を支えたのは松下翁だ。BIS規制で銀行が8%自己資金でないとだめということになって、多くの外国へ進出していた日本の銀行の金が日本へ戻ってきたのでバブルが起きた。「日本の国際化は、日本のよさを世界にきちんとしゃべれることだ」といわれ、まず塾で学んだのが「現地現場主義」だった。松下翁は「水のようにたくさんの人を潤す」水道哲学を持っていた。「地域の誇りを学ばずして国を愛することはできない」といわれた。 (北康利/作家)平成元年は松下氏とともに、昭和天皇、美空ひばり、手塚治虫も亡くなった。和歌山は松下氏にとって非常につらい人生の不況期であったが、彼にとって和歌山の原風景は紀ノ川であった。和歌山が嫌いであったのではなく和歌山に感謝していたのだ。 (仁坂吉伸和歌山県知事)松下氏はいつも柔軟、「事業は人なり」ということでPHP、松下政経塾を作った。これは和歌山のモデルである。和歌山は昔から教育熱心で、人様の子にも熱心で、育成会システムも作った。「道徳は実利につながる」と自ら口に出して実践してきた。 (松下)会社は何のために存在するかを綱領として明文化して経営理念をうたっている。「企業は公けの器」「赤字は罪悪」と言い切って、公けの心を経営の理念に置いている。これからは、環境問題の解決と新興国の生活向上が大事だ。 (島正博/鞄精機製作所代表取締役社長)私も高校夜学へ通い、生活保護を受けていた。幸之助氏も貧乏でお金がなくて大阪へ行った。同じような境遇だ。16歳のときに初めて特許出願し、18歳のときゴム入り手袋編機を発明した。高卒時には特許が100件を超えて、出願中含めれば300件であった。資本金100万円、借金6千万円になって、1週間寝ずにがんばって助かった。松下氏の水道哲学に習ってやった。時代にあったものを作り、次から次へ新しいものを開発していくことが日本、和歌山の生き方だ。 (原口)「現地現場主義」は疑問に思ったら頭で考えずにそこへ行けということで、国家経営の基本だ。地域主権改革は、関西で決めることを東京で決めなくていい、自分のところは自分で規制、負担金をなくせばいいのだ。キーワードは「人を生かす」だ。 (松下)「自らの目標を立てて達成する」のは企業でも自治体でも一緒だ。リーマンショックの後、多くの企業がゼロベースで見直してコストを縮減した。みな血を流しながら体質改善に努めた。ところが行政は相変わらず予算主義、年度使い切りだ。「経営理念」「社会の公器」の考えが行政に欠落しているのではないか。 (仁坂)県民は私のクライアント(顧客)だ。クライアントにどうお返しをすべきか、経営理念は大事だ。 (島)和歌山県にはみかん、梅、柿といった農水資源がいろいろあり、工業製品でも世界一もある。PRをもっと全体ですべきだ。関経連、関西連合でPRという視点が欠けていたのではないか。日本一ではだめ、世界一のものを作っていくというこだわりが欠けているのではないか。 (仁坂)関西広域連合で行きたい。みんなが世界一を目指すのは大事だ。 (北)和歌山は大変なところに置かれている。これから日本海側が表日本ではないかと心配する。みんな多様性によって発達している。和歌山はしんどいからこそ何かできないものか。多様性、オンリーワンは出てくるものだ。

<5月9日(日)映画『ゆずり葉』を観て>
和歌山アゼリアロータリークラブ主催の上映会で、久しぶりにハンカチが涙でびっしょりになる感動の映画を観ました。(財)全日本ろうあ連盟創立60周年を記念して製作されたもので、『ゆずり葉』は若い葉が育ってから古い葉が落ちることにちなみ、“己の代を次の代にゆずる親心”をあらわす繁栄の象徴という意味を持っています。20数年前にストップしていた障がい者の差別撤廃運動で手がけていた映画づくりを再開することになった聴覚障がい者の大工は、最愛の臨月の妻に吹雪の中死なせてしまった過去を持っているのですが、オーディションで主演に選ばれた青年と葛藤しながらも映画撮影は進み、ある時その青年がわが子であることが分かるが、病魔に侵され、ラストシーンを撮り終えて死んでいくといったストーリーでした。

<編集を終って>  がんによる死亡率が全国有数である本県の状況に鑑み、がん患者・家族の目線に立って、がん診療やがん検診率の向上、そしてがん患者とその家族のサポ−ト、及び県民のがんに対する意識向上に寄与しようとNPOいきいき和歌山がんサポ−トが設立されました。私もメンバ−の1人として議員の立場で行政にものを申していきたいと思います。8月28日(土)13:00から和歌山ビッグ愛1階大ホ−ルにて、『妻を看取る日』と題して、国立がんセンタ−名誉総長垣添忠生先生の講演会を行います。ご自身もがんを体験し、亡き奥様のがん闘病に献身的に看護・介護された凄絶なご経験をお持ちです。ぜひ皆様奮ってご参加ください。(長)


@ 35-0 タッタカ君ファミリー A 35-1 熱く語る長坂たかし B 35-2 親しい皆様方とともに C 35-3 舞台で唄うは「たかしの舞台」 D 35-5 賑わう釜山の市場風景 E 35-6 釜山新港、はるかに続くコンテナヤードとカントリークレーン F 35-7 拡張工事が続く仁川国際空港

G 35-10 河川改修の成功例「清渓川」前にて H 35-11 季登輝元総統と握手 I 35-14 総統府内の孫文像前にて J 35-15 蒋介石記念館「中正紀念堂」前にて K 35-19 不老橋にて記念撮影 L 35-20 紀ノ川河川敷をサイクリング M 35-21 長坂たかし、大会会長あいさつ

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           
N 35-22 北署交通課の方に安全マナー教室をいただく O 35-23 和医大上野准教授の「自転車と健康」教室 P 35-24 変り種自転車に親しむ親子 Q 35-25 童心に戻って楽しむ図 R 35-26 競輪選手会の皆様も10人でボランティア参加 S 35-27 2人乗りタンデム自転車に乗って太田理事長の講習会 21. 
22. 35-28 親子でスイスイ、タンデム自転車 23. 35-30 5月12日(水)元気はつらつ本町交通少年団の入団式 24. 35-31 関西電力椛蜚ム発電所にて、原発の水槽をのぞかせていただく 25. 35-32 お水送り神事で有名な神宮寺にて 26. 35-34 4月2日までうっそうと繁る雑木・雑草 27. 35-35 4月3日、高松小PTA、地元自治会の皆様で伐採 28. 35-36 おびただしい量の不法投棄された廃棄物等
29. 35-37 3日間に及ぶ作業で雑木・雑草を除去 30. 35-38 5月3日整地いただいて、小学校児童の安全を主とした公共利用地に 31. 35-39 本年3月、松ヶ丘と東小二里の境にカーブミラーを設置いただく 32. 35-40 33. 35-41 4月1日(木)紀三井寺テニスコートに待望の夜間照明設置 34. 35-43 今3月、傾斜がゆるやかになり見通しがよくなった紀ノ川大堰南側、有本北付近T字交差点 35. 35-44
36. 35-45 3月31日(水)ついに完成!「水軒交差点」 37. 35-46 今5月、太田交差点北手前交差点の路面表示の明確化 38. 35-47 4月17日(土)がんサポート講演会、講師の本田麻由美氏 39.  40. 41. 42.  
43. 44. 45.  46. 47. 48. 49
50. 51. 52. 53. 54. 55. 56.